2017/03/28

spring has come



散歩の途中に聞いた、ウグイスの声。
植物も新芽をのぞかせていて、春の気配があちこちに。

個展まで、残すところ1週間となりました。
額装する作品は納品を終えましたが、そのほかの作品もまだまだ描き続けています。
描いた作品を会場にどうレイアウトするか、考えて編集する作業はすごく楽しくて。あーでもないこーでもないと、小さく縮小した絵をギャラリー見取り図に並べていました。
見渡してみると、テイストが定まっていなくて、まだまだ修行が足りない…という感じなのですが、「旅」の感じは出せたかなと思っています。
ぜひ会場でご覧いただけると嬉しいです。

しばらく寒い日が続いているので、ちょうど桜咲く時期にみなさんを迎えられるのではないかな、と期待中。外苑前の名物は秋のいちょうですが、お散歩ついでに、春のタンバリンギャラリーへ足をお運びください!
個展の詳細はこちら→橋本有佳 個展「旅の向こうへ」

そして。
個展を終えたら、活動拠点を神奈川から京都へうつすことになりました。個展、ひっこし、個展という、びっくりサンドイッチなスケジュールですが、なんとか体調第一で頑張ります。

新しい予感でいっぱいの春、たくさんの出会いがあると良いな。

2017/03/21

アランフェス協奏曲



NHKで放送されていたクラシック音楽番組より。
カタルーニャ生まれのギタリスト、カニサレスの演奏。

アランフェスまでは足を伸ばせなかったけど、近郊のマドリードを訪れる前に何度かこの曲「アランフェス協奏曲」を聴いた。
改めて聴いていて、第2楽章がやはり良いなぁと思う。
スペインの灼けるような夏の夕暮れどき、昼間の火照りを残しながら太陽が沈んでゆく淋しい感じ。あの感覚を思い出す。

ペンの一筆描きは、まだまだ修行が足りぬ。。
たった1つの点、1つの線でまったく違う表情になってしまう。
ギタリストの繊細な指使いとも重なる。

東京での個展まで、残り13日!

2017/03/11

生きる日


あれから6年という月日が経った。
これまでとまったく違ってしまったあの日のことを、忘れることのできる人はいない。
大なり小なりみんな傷ついて、それでも、「今日」という日を生きている。

新しい生命が誕生したという知らせが入った。キラキラと輝く光が見えた。

まだまだつらい想いをしている人たちが、少しでも前を向いていけますよう。
黙祷。

2017/03/03

白い時間


透明水彩絵の具を使うので、水張りをすることが増えた。
水張りとは、紙の性質(水を吸うと伸びて、乾くと縮む)を利用した手法で、木製パネルにあらかじめ紙を貼り留めておくことによって、描いた絵が歪まずに済むというもの。

私の水張りデビューは遅く、大学1年のとき。友人の見よう見まねでやってみるものの、パネルの角っこに変なスジが入ってしまうことがしばしばだった。乾いてしまえば、もう元には戻らない。あーあ。水が蒸発してしまう前の、時間との勝負…!といつもピリピリして作業していました。つい最近まで。
どうやら紙を濡らしたあとそのまま放置しておくのがコツらしい、ということを知ってからは、作業する時間がすこし楽しくなりました。
終わって、紙のピンと張られた真っ白なパネルがいくつも並ぶのを見ると、晴れやかな気持ちになる。なんだろう、洗濯物を干したときの気分に似ている気がする。

個展まで、残り一ヶ月となりました。
いよいよ大詰め。
ほんとは洗濯バサミとか描いてる場合じゃないんだけれど。